キジ猫の雑記帳

行き場のない野良猫の生活と意見です

ゼロ年代、MBS、ささやかな試し書き

ちょっとゼロ年代毎日放送のアニメについて触れたので、補足を書いておきたいと思います。昨日も書いたように、国際社会の問題を外から導入してきて黒か白か煽るという話法は色々と被害者のアニメを生み出したともいえます。「ガンダムseed」シリーズなんて、これがなければあそこまではと思うし、「BLOOD+」なんてのもそうでしょう。「BLOOD+」なんて観てると、「スタンド・アローン・コンプレックス」みたいな頭のいい人しかわからないアニメなんか作っちゃだめだというような意思が感じられますもの。

ただseedシリーズがすごいと思うのは昨日も言いましたが、優生思想みたいな題材をガチでぶち込んできたところじゃないかと思います。コーディネーターっていう設定ですけど、普通、国家を形成できるほどの集団になるまえに、デザイナーベイビーって技術、絶対どっかで規制かかってるでしょ、デザイナーベイビーと自然児が戦争するってどんな厨二設定だよ、って思うんですが、これくらい短絡化してやらないと稚い人に優生思想って他人事だよねって考えたのなら腹立つんですけど(それはデマって手法)、それでも敷居の高い生命倫理の問題を取り上げたことは評価したいと思うんです。もちろんそれは専門家が積み上げてきた議論のちゃぶ台返しなのかもしれないという可能性も自省しなければいけないんですけど。

とりわけ初期の土6枠のアニメには面白いモチーフの共通点があって、一つは前述の優生思想、二つ目が対立する集団のヘイトの連鎖、三つ目は生命とりわけ人間の手段化、このモチーフがお互いの一部を含有しあう形で頻出してきます。まあきれいに揃うのはdestenyかなと思いますけどヘイトの問題は種の問題を示唆することも多かったのではないかと思います。

でここまで書いたんですけども、この問題系を各作品がどう発展させていったかがこの続きなんですけど、tumblr系のブログ、チェックしてたらごちうさのgifに引っかかってしまって、各キャラとか水瀬いのりとかが急に私の頭をジャックしてしまったんで続きは今度にしたいです。長いこと考えてきた題材なんですけど、的確な言葉を引き寄せられない。正直ごちうさみたいなのは合法ポルノだと思う。克てないよ、あんなの。チノも水瀬もかわいくて。三次元でも充分仕事したし。

 

最後まで読んでいただきありがとうございまいした。