キジ猫の雑記帳

行き場のない野良猫の生活と意見です

Pulsenseその2(実際の使用感)

その1から続きますが、Pulsenseを使い始めた感想です。実際半年くらいになりますか。初めの使用感としては基本の終日の心拍を記録するという主旨は何とか満たせてる、よかったという感じでした。iOSの対応appをダウンロードしてそこからEPSONのウェブ上のサービス(ウェブアプリ)にアカウントを作り、そこからサービスにappとPulsenseを登録します。そして随時Bluetooth経由で蓄積したログをEPSONのサービスに送ってiOSのappなりウェブで閲覧できるという仕掛けです。計測の値自体の正確さは、買うまでに色々なレビューを見て、大丈夫と思っていましたし、おおむね実感と値に違和感はありませんでした。ただamazonのレビューにも書いてありますが、いろいろ問題がありました。

はじめの3月頃のファームウェアとappでは時間によって計測をしたり、しなかったりこともありました。またappでベアリングして、常時Bluetoothで接続しているとなぜかその間の心拍ログがヘルスケアに残ってることもありました。だからtouchのBluetoothはoffにして使用していました。Pulsenseを装着してぺアリングしてtouchを手元に置いておくと、4秒ごとにヘルスケアに心拍の数値のログが積み上げられていく。容量的にいずれエラいことになります。このあたりは随時のファームウェアのアップデートで改善されました。たとえばペアリングしただけでヘルスケアにログが残っていくことはなくなりました。また外出して半日ほど装着して、touchから送信してみると、ログがとれてなかったりするということは少なくなりました。しかし測ったり、測らなかったりは根本的なPulsenseそのものからの問題がありました。よく落ちるんです。

これは落ちる、と表現できるようになるには観察が必要で、表面上はよく時間が遅れる不具合として現れます。この現象は大きな不具合としてEPSONでも認識されていたようで、7月の末頃に改善するためのファームウェアがアップデートされていました。あと断っておかなければならないのは、この感想はそのファームウェアのアップデートを適用しない状態で書かれています。この不具合は割合このPulsenseの性格そのものから来ると思い、適用前、後と感想を書きたいと思ったのであえて適用しなかったのです。ですから最新の感想ではないとご留意ください。このエントリも遅れた夏休みの宿題の提出ですね。

さてその不具合ですが、このデバイス、一時間単位で収集したログを一まとまりとして管理しているようで、時刻の00分〜00分で完結した単位と扱っているようです。で、一時間のログを積み上げていくときに不具合が起こってフリーズ→リセット→リスタートという現象が起こっているようなのです(まれにフリーズで凍りついて画面停止ボタン操作もタップによる機能呼び出しも一切受け付けなくなることもあります。この場合クレードルに接続するとやっとリスタートしてくれます)。心拍計測も止まってしまいますので、ユーザーが気づいてスイッチを押して計測を始めなければなりません。そのフリーズ→リスタートのさいログをカウントし始めた00分に戻ってしまうことがよく時間が遅れる現象として現れるようです。この場合最大59分時間が遅れることがあります。

またこのPulsenseの運用としてはスマートデバイスとつねにペアリングして使う前提のようです。上記の一時間単位でログをとりまとめる設計も00分単位で一時間ごとに取りまとめてEPSONのサービスに接続してログを送信するためのようです。そうすることのメリットは大きなデータを送信した場合時間がかかることを避けるためです。この設計は上の不具合とも関わってくるのですが、時間が遅れてしまった場合、Pulsense本体のみで時刻を合わせることはできません。ペアリングしたスマート機器とログの送信のさいにスマート機器から時刻を同期するかたちでないと時刻を修正することができないのです。だから本質的にはjawboneやらfitbitの入門機のような体活動量計と同様に運用するのは無理があります。計測中、正確な時間経過を保証できなければ正確なログを取れませんし、何しろ時刻が遅れても単体で時間合わせできないのです。まあ機器としてはスマートウォッチとしての性格もありますので、私は使っていませんが通知などの機能のためもあります。

はじめはペアリングして使うとエラいことになったので、Pulsenseを手首に装着して単体で使っていたんですが、時刻の遅れに困ったあげく、ヘルプで調べてtouchもつねに携帯して外出することにしました。フリーズ・リスタートがあったときも、外出先でネットに接続できなくてログを送信できなくとも、データの同期を試みれば時刻は同期できました。これで外出先でリスタートの時刻遅れがあっても対応して時刻どおりのログをとることができます。

次はフリーズの起こりやすさからみるPulsenseの心拍計としての性質にふれたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。