キジ猫の雑記帳

行き場のない野良猫の生活と意見です

この空は何処から青くなるのか?

 前の記事終わってないのだが、NGT48の騒動について書くことにする。tumblrでアヤカニのインスタのポストが流れてきてて、被写体としての意識の撮影への絶妙な距離感(まあ表情)、撮影者としても対象の切り取り方が冴えてて、上がって来るのが楽しみだったのだが、あの事件以後新作が流れてこず残念な気持ちだ。事件が起こって第三者委員会の報告書も出て来てもう暴行事件自体の新事実も明らかになることも望み薄だし、現時点での感想を書いておきたい。ポエムも書くよ。

 長くなると読むのが面倒だろうし、世間でやり合ってる事件自体の評価について端的な私的な結論を先に書いておく。バックステージでのメンバー同士の確執、恐らく男絡み、というのが発端、本質なんだろうと思う。男絡みというのは個人の憶測なんだが理由は後で書く。理由は順を追って後で繰り返すが、報告書の暴行の後、被疑者と山口さんにメンバーEとスタッフが合流したあとの客観性が高くなってきて後のくだりを、事件後に拡散された、事実かどうかわからない予断やバイアスを頭に入れずに読むと、事件の恐怖があったにしろ、男女のトラブルがあって、一方の女が腹立ちまぎれに、理路の通らない言いがかりをつけて、メンバーに腹立ちの帰責の宛先を転嫁して駄々をこねてるようにしか見えないこと、それが第一である。

 さて順に書くが、事件が発覚してその内容が拡散されるにつけ、不思議だったのが、山口さんの要求が一貫していたこと、つまりメンバーを処分(まあおそらく解雇)することだったことである。処分の根拠は事件の関与とされているが、それは当初の告発からそこは曖昧で、個人情報の流出も添えてるし風紀の乱れも匂わしてるし、要は「悪いことした」からなのだ。そして「悪いことしたメンバー」を支配人は処分すると約束してくれたと山口は主張していた。しかしそんな山口に白紙委任するかのような根拠で、メンバーを処分することは出来ないだろうし、そんなことを支配人が約束するとも思えなかったのである。

 前者については女の嫉妬を思ったし、後者は山口と支配人の関係を訝しんだが、なにぶん、憶測に溢れていたし、それのどれほどありそうなことかを評価する確かなことがどれかもわからなかったわけで、処分を求められたメンバーは、たとえば太野は事件直前まで山口と仲良かったはずなので、なんでこんなことになったのだと首をひねるしかなかった。

 で報告書である。山口の告発で「向かいのメンバーが住んでた部屋」から被疑者たちが現れたのは、メンバーは既にその部屋から引越していて被疑者がそれを借りていたわけで、部屋に空きが出れば部外者も借りれる形態のマンションだったからで、事実か疑わしいとされた被疑者と山口とメンバーとスタッフが公園まで出かけてしばらく会話したという報道は事実だった。しかも録音まであった。メンバーの部屋から被疑者が出てきたわけではなかったし、事件の後、山口と被疑者が話し合ってたということは事実だった。

 報道等で外部に拡散されていく内容と、現場の内容の理解はこの事件は違うのだろうな、と思っていたのだが、報告書が出てみればいくらか疑問に答えが出る。あと報告書の情報に、以前から内情を内部から発信してたような「ほんとのこといいます」とかいうTwitterのアカウントとか5chで指摘されていた被疑者の甲が山口の熱心なオタだったとかいう事実として見てよさそうな情報を加えると憶測は進むし、そこにも進むが、とりあえずは報告書でのメンバーの関与をみる。

 山口のメンバーの事件への関与の指摘は報告書では言いがかりの域を超えていない。

Bおそらく太野が山口の部屋を教えたという主張も被疑者の記憶ははっきりしてないし、報告書は同じマンションの部屋を借りてるのだから、いくらでも知る機会があったのではと蹴りとばすし、、メンバーのCおそらく西潟に山口に会いに行けと言われたという話も山口は10月の握手会で甲に言われたと主張するも、甲はCの関与を否定している。でCの関与への根拠は、甲がCの居住するマンションにも一室を借りていることを警察から教えられると、それだという。しかし同じマンションの一室を借りていることは教唆の要件を満たしているとは思えない。で、このあやふやな情報で事件直後にインスタだっけかtwitterだか太野と西潟のフォローを外すのである。自宅の帰宅時間を知られる切っ掛けを作ったAの過失を咎めるなり被疑者の丙なりを責めるのをスルーして、報告書のやりとりでは山口は甲の行動の黒幕をCやBに求めていて、フォロー外しの件を観るとこの山口の理由のわからない確信への固執は事件直後から一貫しているのがわかる。悪いのは誰かの確信は一貫していて、だから彼女らの処分なのである。

 つまりまず追い出したい誰かがあって、そのための「悪いこと」なのだろう。だから事件後の山口の行動の本質はメンバー間の確執なのだと思う。事件後に振りまかれた予断の色眼鏡外して観れば、報告書での山口の主張を不審に思う人もいると思う。同じAKSのアイドルならなおさら感づくと思う。事実を超えて山口がメンバーに意趣なり含みを持ってるのは、あの報告書でのやりとり読むと見て取れる(C西潟の関与を被疑者は否定していて、それを言い張っているのはむしろ山口である)。自分たちなら腹に収めてステージで笑っているその後ろのメンバーとのいざこざを真意を隠してそれらしい口実をかぶせて強行しててグループの活動を停止させているかもしれないのに、そんな人をとても擁護出来ないだろう。

 以上のこんなこと、太野のインスタでも山口とは仲良かったのを見てきてとても信じたくないのだが、最近流れてきたポストでは、「マジムリ学園」で2人で粛清(!)用の警棒持ってにっこりしてるんだぜ、つまりとにかく事件前にはとても遺恨があるように見受けられない、かつ突然三年一緒にやってきたメンバーをしゃにむに排除しようと突進したこと、かつその敵意の執拗なことを説明、いや納得したいがための私の仮説である、メンバー間の確執の内実が「男絡み」というのは。

 なぜ「男絡みか」というとSNSも頻繁でなく、公演、レッスンもそれなりというらしい人間が待遇の格差という不満にそれほど固執できるものなのか、また太いファンの取合いにしたって、ファンの忠言は煩わしい、去るなら追わず、とファンの交流もそれほど熱心でない者が握手会掛け持ちしたからって、掛け持ち先の相手にまで敵意燃やすんかな、というほどの疑問による。

 こいついつか殺すと思いながら、写真撮ってたというほうが合理的な仮説が出てきたらそれでもいいし、事件前に、こいつ追い出したいと願うような何かの仮説が合理的ならそれで構わない。ただ山口の強調する「悪いこと」が曖昧でしかも事件直後から教唆から、表沙汰にできないファンとの交際とかへと横滑りしていったように、メンバーの解雇を正当化する口実を、事あるごとに匂わすだけなのだから、事件後の山口の発信が何の確執であるかを教えてくれることはおそらくない。真意は山口にしかわからないし、事件には(最低限、その本質はファンがアイドルの活動以外の時間に会いにきたこと)おそらく関係がないし、知る必要のないことだ。

 しかし、知りたくなるのも人情だからここで憶測を挟んでみることにしよう。「ほんとのこといいます」や事件以後の事態の成り行きをまとめた「本当の相関図」など内部かららしき発信では、西潟や太野が恨まれたのは、たまたま、犯行グループに西潟と太野のファンが含まれたからと推測している。が、本当にそうか?山口に会いにきたのが山口のファンと山口の仲のいい太野のファンで、御膳立てしたのが、山口と同年代で関係も悪くない西潟のファンで、その西潟の居住するマンションの一室を山口のファンは賃貸していて、太野が引っ越した後の部屋(「メンバーの住んでいた部屋」)を山口のファンが賃貸することになった。これらはすべて偶然なのか。とはいえ何かの作為の意図を仮定できるような情報はない。あえていうならファンのグループ化にメンバーの存在(紹介?ファンの仲間意識?)でも介在することがあるんだろうか、くらいなものだが、山口と被疑者の甲が揉めた時に逆恨みとはいえ、そのとばっちりを食らうだけの必然性、事件にいたるバックステージでの関係性の前段、(たとえば「ほんとのこといいます」のように山口と被疑者が繋がっていたなら、上の巷間太野西潟と被疑者の繋がりを示すように語られる事実、は意味が変わってくる)はおそらくあった(多分、悲しいことに山口と仲がよかったことそれ自体なのだろう)のだ。

 じゃあ、仮説として「男絡みの確執」ならどうなるんだという妄想の具体例を一つ示してみたい。「ほんとうのこといいます」だと太いファンが向かいの部屋借りてるんだから、山口が気づいてないわけない、繋がっていたんだとのことだが、丙が裏技かまして帰宅時間知って、アポ設定しないと会えないくらい二人には隙間風吹いていた。ようやく会うと、山口から言い出したのか、甲からなのか別れ話になって、結果、山口が激昂して、落ち着かせ、発言を制止しようと揉み合いになった。以下報告書に書かれたような大ごとになった。なぜ「ほんとうのこといいます」の山口の意図が自分の繋がり隠し、で太野と西潟に濡れ衣かぶせたのはたまたま彼女らのファンが犯行に参加したから、を取らないかというと、それで説明するには敵意が一貫しすぎてること、隠すなら他にもやりようがあったろう、よりによって仲のいいやつに濡れ衣かぶせる必要があるか、それじゃサイコパスじゃないか、彼女らを追い出したい理由はあったのだ、による(いやサイコパスでしたなら諦める)。

 山口と甲が繋がっていたなら、ましてそれが交際なら、一貫して甲が否定するにも関わらず、甲が認めるわけでもない(「Cは知らない」)握手会の記憶、または西潟のマンションに甲が部屋を持つことを知れば、それまで持ち出してまで西潟の関与を主張するのは、つまり犯人が名前を出したではなく山口の確信、こう説明がつく、甲と山口の関係を疑ってるのだ。

 他のメンバーを呼び出して以降の成り行きは何とか尻尾を掴んでそいつを追い出したい、または甲が自分を裏切ったのなら、それに手を貸すなり、傍観してたようなメンバーがいたならそいつもは共犯、そいつも追い出す、みたいな動機の証拠探し、共犯さがしだったんだろうと思う。そもそも襲われたと主張している人と話しに来たと主張する人の間で関与なり当該の行動に関わった人の名前を知ってもその人物の役割が、二人の間で話が噛み合う、理解が共通するとも思えない。報告書から見て取れるのは、ここに(話に)来たのは他のメンバーの意図(も)ありか、このことを誰か他のメンバーが実行以前に知っていたのか、ぐらいだっただろう。とはいえこれで、前提を擦り合わせしなくともそれで(浮気相手を猜疑してる)山口にはわかる。前者は泥棒犬であり、後者は泥棒犬サイドについた裏切り者か卑怯者なのだ。だからあとで何か瑕疵があれば粛清するために録音で言質とってるのだ。だから、被疑者もそれに感づいてるから、Cをかばってるし、山口はC西潟にこだわるのだろう。まあ、「メンバーとも相談して」山口に会いに来たと本当に被疑者が言ったのなら、それが山口にとって不愉快な話なり、不首尾に終わったら、そのメンバーに累が及ぶことを予見できなかった被疑者も甘かったなあと思うしかない。

 であと太野なんだけど、仲のいい友人どうしでこんな男絡みのもつれがあった時に、その一方の友人が相互に特に親友でも、ニュートラルに以前と同じ付き合いができるかというと難しいのではないかという一般論は言えると思う。特に敵方に与したという理解が誤解でも成立したらなおさらだろう。たとえば山口の「悪いこと」のほのめかしでは(正直、「そそめかし」はそそのかしとほのめかしのカバン語感があってしくじり行為の症例感があるのは興味深い)太野の役割は部屋の情報に関するものだが、彼女の部屋から犯人が出て来たみたいな意図的な省略によるミスリードも鑑みるに、太野の引っ越しに、事件の遠因を求めて何らかの恨みごとの難癖つけてるような気がしないでもない。実際のところは山口にしかわからない。

 ついでに言うと、上にも書いたが、太野なり西潟なりが被疑者と関与づけられるこの手の事実は、山口と被疑者の中心人物と交流が明らかになった今、意味合いが変わっている。山口を中心においた構図の方が合理的な説明ができる可能性があるだろう。山口の告発からそれらを見てしまうのは告発の内容が先入見になってしまうからだろうが、山口の要求がメンバーを解雇することであり、その根拠も横滑りしていった以上、告発の内容にとらわれる必要はない。

 まあ、以上は酷い妄想だが、被疑者からの構図や内部からの構図が明らかにされることはないと思う。山口の執念の正体が露見されて、これでよかったよかったという話ではないからだ。周知されている事件の構図からしてハナからそうだが、これは「会いに行けるアイドル」のビジネスモデルの最悪の破綻例の一つだから。ファンが個人情報探り当て、向かいの部屋に住んでて襲いに来た、から向かいに住んでて付き合ってたなんて話が変わったって運営にとっていいことはない。小林よしのりの「ヤリにいけるアイドルになってしまった」という嘆きは変らないしまさしく事態を評価してたことになるし、まして関係のもつれから他のメンバーの解雇を迫ったなんて、そんなとこ保護者はとても安心して預けられないし、どう説明したらいいんだという話でしかない。メンバーの私生活の管理の難しさに論点が移っても、それは対策が必要にしても決定打が難しい話だし、世間からは「会いに行けるアイドル」なんてやめてしまえと言う話になる。報告書の発表以来山口の発言に全面的に依拠することの危険に気づいて、運営批判に軸を移した人も多いのだから、これ幸いと「黒メンバー」叩いてたことの総括もせずに運営に石を投げるためのネタは尽きないのである。しかしAKSが抱えてるグループのメンバーらの夢だってあるのだ。

 被疑者からしたって、本当のことを言って、かっての(いやもしかしたら今も)推しが火だるまになるの、見たくないだろうし、彼らなりの「実のところ」を明らかにしたって、事態が好転するとはかぎらない。むしろ西潟に累が及ぶ可能性だって否定できない。山口の執念の正体が明らかになったって、それは事件とは関係なくても、山口の疑念を知れば、もう運営が不問にすると言ったのを忘れて蒸し返して、その真偽の如何ともを知りたい輩は出てくるだろうし(それは事件とは関係ない)、それは西潟の心象を悪くしかねないだろう。山口が世間に張った煙幕晴れない限りは、どう転ぶかわからないのだ。

 以上は酷い妄想だが、それは次のことを説明したいがための仮説にすぎない。

⑴当該メンバーを解雇したいという目的の、長期間執拗に一貫して持続する敵意は私怨くらいしか説明できない。

⑵事件以前にそれほどの遺恨があったとは考えられない。

⑶ならば、被疑者の襲来がそれをもたらしたとしか考えられない。事件が人間関係の変化を明白に認識させ、敵意を明確にする何かを与えたとしか思えないのである。

だから、他の合理的な仮説があればそれでいいし、この三つの要件が成り立たなければ、他の話でもいいのである。そんなナイフを心に忍ばせなながら、アヤカニと写真の中で笑っていたと信じたくないだけである。

 が、問題はその後である。事件後それを受けて運営が風紀の引き締めを始める中で、事件の事実、当事者であることを以って、その先頭に山口は立って、グループに遠心力をもたらしたのだろう。しかしそれは遺恨のあるメンバーを追い込むためで、西潟に向いていたのだろうということは、事件後、あれはもう山口の子分みたいなもんなんだろうか、菅原が西潟を誹謗するtweetに不用意ないいねしていたことから想像できる。

 ただメンバーたちは山口の真意を理解していたのだろうか。太野の煽りと言われたtweetにしたって「会いにいけるアイドル」業からの強迫めいた風紀の潔癖さへのこだわりへの揶揄、疑問くらいの内容にしか収まらず、山口の狙っていることの危険さ、真意に気づいているとは思えない。むしろ、真面目な努力のみで成功するとは限らず、運に恵まれたり受け手の望むものに気づき与えられる才能への称賛と少しの嫉妬を示すとともに、そんな天賦に恵まれぬ者は日頃から研鑽に励む他はないと、かのラーメンハゲのラーメン愛のようにアイドル業への愛を素直に語って、山口を諭すような友情を感じるのだが、西潟(と太野)絶対解雇するマンとなってしまった山口にはその思いは届かなかったんだろう。

 そして問題はこれからである、もはやこちらがこの騒動の本質になった感もあるが、山口が世間に張った煙幕、ミスリードの悪質さである。山口はさっきの内部の風紀の引き締め活動と、事件を自営業と発表してもらったりとグループへの恩を強調したりして、メンバーの首を取るのを狙ったのだろう。が、その作戦はあてが外れてしまった。次に彼女は事件を表沙汰にして世間の声を味方に付けて、運営にメンバーの解雇を迫る作戦に変更したのである。

 それは、やっぱりあれは前代未聞といった事象だったんだろうなと言いたくもなる事態になったのである。

 (続く)

 

 十日ぐらい書いて来ましたが事態も動いて来ましたので、分割してここらであげます。読んでくれた人ありがとう。