キジ猫の雑記帳

行き場のない野良猫の生活と意見です

Pulsenseその4 (サービスはデータを分析する)

Pulsenseその4です。今日は記録したログがどのような形で閲覧されるかです。心拍計の性能という側面から今まで観察してきましたが、Pulsenseは全体としては活動量計でしてセンサとしては歩数計の機能も併せ持ってます。そして記録したログをウェブ上のサービスに蓄積しそこから閲覧するわけですが、日中の歩数、心拍の推移は五つのカテゴリーで表示されます。

1.歩数 2.エクササイズ 3.カロリー 4睡眠. 5心バランス

の五つです。基礎となる表示方法は心拍が24時間単位の折れ線グラフで1時間を10分単位くらいの値で抑揚を描くグラフです。睡眠の場合は機器かサービスが判断した(サービスだと思う)夜間の睡眠時間のみで表示されます。歩数とカロリーは24時間単位のグラフに30分単位の集約の棒グラフで表示されます(歩数は心拍の値の推移と重ねて表示される)。30分単位で集約した歩数と、年齢や体重、身長(初めのアカウントをつくるときに入力する)からわかる基礎代謝に歩数や心拍を加えて導きだされた消費カロリーです。カロリーの方はPulsense本体でも表示されていますので本体でも計算しているのでしょう。ちなみに本体の液晶には時計のほかに1.心拍数 2.ゾーン(設定した心拍値を越えた一定の運動強度に達した時間の計)3.消費カロリー 3.歩数 4移動距離数 を表示できます。

そしてこの心拍の値の推移をサービスは以下のように分析していきます。歩数は1日合計で何km歩いたかです。エクササイズは心拍の高さからウォーミングアップや脂肪燃焼の運動の強度を割り出し24時間の中から抜き出します。脂肪燃焼など各強度の分類で1日内の運動時間が示されます。先ほどの折れ線グラフでは色分けして示されます。

カロリーは30分単位の棒グラフには安静時と活動時の消費内訳が色分けで表示され、それぞれのカテゴリと1日の総消費が集約されます。

睡眠はまず睡眠時間の抜き出しがサービスによって何らかの根拠(歩数計や心拍でしょうか)によって行われ、浅い睡眠の時間と深い時間に分類されます(これも根拠はわからない、歩数計と心拍?)。

あとこころバランスこれも根拠はわかりませんがエキサイト、リラックスしていた時間が抜き出されます。

これらの分析付きの1日単位の折れ線グラフ、これが日単位、最も最下単位の表示階層で週、月と上がっていくと、分析で抜き出した時間を1日単位で集約した棒グラフになります。週以上だと心拍の値は捨象されます。

あとヘルスアプリということで食事を管理する機能やアクティビティをマップと結びつける機能もあるのですがあまり利用できてないので評価は省きます。

基本日ごと以外は心拍と関係が薄くサービスが分析して抜き出した数値がどう積み上がるかを閲覧するという考え方になります。せっかく心拍の数値が積み上っているのなら、心拍そのものの長期の連続からのユーザーの分析の自由さも欲しい気もします。たとえば日単位なら心拍の上限と下限が表示されますが、週や月でもそれがあってもいい。安静時の週単位の上下限など知りたい気もするし、点のデータを抜き出すだけではなく、週、月単位で平均をとりその推移も見ることも考えられる。季節による変化も見たいですよね。

とはいえむづかしい気もします。それはExelついているようなものですからね。サービスがカテゴリつくって分析したのを提供されるのがユーザーにとってやっと役に立つんだってところもあるでしょう。裸のデータでExelで向き合っても、まず自分は何を知りたいんだってことを整理しないと始まらない。

なお心拍の折れ線グラフですが拡大すると分単位でより細かく値の抑揚が表示されたりするということはありません。おそらく10分ぐらいで平均値をとってその値でグラフを作っているのだと思います。サーバーの容量節約でしょう。Pulsense自体は約4秒単位で計測しているのでbluetoothのハートレートモニター対応のフィットネスアプリで記録してみれば、終日、分15回くらいの細かさの心拍データがとれるでしょうが、バッテリ・容量的に実用的でないでしょう。分析するアプリも必要です。

実際そこまでいくとアップルのヘルスケアってどうなるといいのだろう、というヘルスケア関係のジャンルの行く末を妄想する話になります。思うところもあるのですが、それはもうすこし材料が集まってから書ければと思います。

いったんPulsenseの話はここまでにしたいと思います。また気づいたことがたまれば、このヘルス界隈も含めた続きを書くかもしれません。

 

追記 バッテリは1日ほど保ちます。入浴時などから1時間弱ほど充電すれば大丈夫です。2日はしんどいです。ペアリングもoffすればもう少し保つのかもしれませんが、落ちた時、時刻を修正できません。appでペアリングし直す時はネットへの接続が必要なようなのです。外出先では困ります。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。