キジ猫の雑記帳

行き場のない野良猫の生活と意見です

塩鯖、酢飯、昆布。

 私は独身だし、まあ中学生の子どもがいてもおかしくない年で、そうあれば親も高齢だ。そして親と一緒に同居暮らしを続けていて年齢なりに食欲も家族全員、減衰していると、食事のおかずも余ることがよくある。そんなわけで焼魚なら塩鮭や塩鯖が余ったら、次の日の弁当にまぶし混むことがあるのだが、ふと思いついて、弁当のご飯を酢飯にしてみた。結果おいしいだろうって事ぐらいわかるわとつっこまれそうだが、以前の混ぜ込みでは塩鯖では鯖の昆布じめの連想から昆布系の(+ごまとか)のおむすびの素とかふりかけを鯖に併用していた。酢飯の場合でも世の鯖寿司なら昆布じめした鯖を使うものがあったし、同様の類推で昆布とゴマのふりかけと鯖をまぶし混んでみて作ってみたのである。
 農家なんで玄米があるので、好みで粗めについた米があるのでそれを一合、酢飯の米を炊く場合昆布を入れたりする知識はあるが、昆布がないので昆布だしの粉末を少々炊く水に溶いて炊いた。粗めの米は健康のとかの好みなので、食味は白米のほうがいいと思う。いろいろ調べると酢飯もいろんな配合があったりするが、簡単に米酢大さじ一杯を炊いたご飯によく混ぜて、なじませる。なじませるって、レシピの字面の他人の言葉に書かされているような気がしないでもないが、酢と飯混ぜ合わせて、ご飯に味がしみ込むように少し放置しておくとか、なじませるくらいしか言いようがないので少ししっくりこないが今は目をつむろう。で、スーパーで売ってる塩鯖の切り身半分くらいが残りものなので、それをほぐして(骨に気づけば取り除いておこう)、これも大さじ一杯くらいの昆布とゴマのふりかけと、ご飯が温かいうちによく混ぜ込む。しばらくして食べる。当然作る前の想像どおりおいしい。材料の組み合わせはよくあるものだし、硬いところから試しているのだから想像が当たってもおかしくないのだ。出来上がって食べてみると、ご飯を酢飯にすると鯖の香りの少しきついところが酢のおかげか柔らかくなって、魚の旨味のあたりが前に出て、昆布の出汁みたいなものもそこにのって、そこにご飯の甘み、旨味に酢の酸味が加わってくると、なんか癖になる、って弁当用なのに味見をもう一口と重ねるくらいにはおいしかった。
 塩鮭の切り身が残ったら塩鮭でも作ろうと予定しているのだが、酢飯と鮭に何を合わせてみようか思案している。鱒寿司がおいしいので、あの鱒、酢飯と押し寿司になる前に何か工夫してありそうだし、昆布とゴマでも十分おいしいのは予想できるのだが、よくふりかけで鮭とセットの青菜は酢飯と相性はどうなのだろう、青菜にゆかりをあわせるとどうかとか。多分最初は昆布とゴマだろうな。